明治16年の面白い新聞記事「女房の睾丸鑑定、殺人嫌疑晴れる」
- 2018.07.16 Monday
- 11:42
先祖調査では明治時代の新聞記事を調べることがあります。
平成28(2016)年6月19日のブログでも書きましたが、たまに『新聞集成明治編年史』を見ますが、たまたま、面白い(?)記事を見つけたので紹介します。
記事は、明治16(1883)年6月のもので「女房の睾丸鑑定、殺人嫌疑晴れる」というタイトル。
内容をまとめると、
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志賀豊吉、小池定吉、鶴岡藤吉という3人が牛込門外の堀へ釣りに行ったところ、豊吉が筏(いかだ)から落ちておぼれて死亡。
警吏(警察官)が遺体を検視したところ、豊吉の睾丸が非常に膨れていたため、定吉と藤吉が睾丸を打つ、絞めるなど殺したと嫌疑。
豊吉女房のお花を呼んで話を聞いたところ、「夫豊吉の睾丸は近所の湯屋でも評判高く、このような亭主を持ったお花さんは幸福者だと、毎度女湯でうらやまれるほどの大睾丸です」と話したため、定吉と藤吉の嫌疑が晴れた、という記事。
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明治時代の新聞を追っていると暗い記事も多いのですが、記者がこのような記事を載せて、庶民を和ませていたんじゃないかな、って感じます。
昭和50年代くらいまでの社会は、困難な中にもおおらかな時代だったと思います。