私の先祖調査は、NHKのファミリーヒストリーとも似通っていますが、異なる点があります
- 2015.07.25 Saturday
- 13:53
私は先祖調査の仕事をしているので、たまにNHKの「ファミリーヒストリーと同じようなことをしているのですか?」と聞かれます。
「ファミリーヒストリー」は有名人の先祖調査の番組で、私も毎回必ず見ています。
ファミリーヒストリーと私の調査は、結果から言えばかなり近いものです。番組を見ている限り、行っている手順や手法、方法はほぼ同じだと言えます。
ただファミリーヒストリーは、“家族史”と訳される通り、どちらかと言えば明治後期〜大正、昭和という、割と最近の先祖調査(TVですので現存の証人のインタビュー映像を入れる等)をメインにしています。
特に本人の1〜2代前、つまり父母やその祖父母の生い立ちや人となりが中心です。
私が行っているのは、江戸時代〜明治(まれに平安・鎌倉時代まで)という少し古い時代の先祖の名前・職業・暮らしぶりの調査や苗字の由来をメインとしているので、この点が違っています。
テレビになると、江戸時代までの調査で、古文書がどうだ、先祖は村で何をしていた、豪農だった、下級武士で何をしていた、などと言っても、番組としては面白味に欠けるでしょう。
やはり生き証人やその友人・知人が登場して、故人の人柄を語る方が共感が得られます。
私は、お客さまの古い先祖(場合によっては平安・鎌倉時代まで)を調査していますので、より学問的な要素が加わってきます。この点も異なる点かな、と思っています。
それとNHKのように海外の調査取材までは費用的にできません。
それにNHKだったら入れる省官庁の保管庫の資料は見ることができません。
TVクルー数人で行っているNHKの先祖調査費用はだいたい想像がつきます。親方日の丸ならではで、個人的にはうらやましい限りです。
しかし私の調査でも、お客さまの先祖の情報はほとんどの方でわかっています。
専門性と学問をベースに経験・ノウハウと勘が必要となる作業です。
日本でナンバーワン、オンリーワンになるため日夜研究と勉強を続けています。
ここでいう勉強とは、姓氏学、歴史学、漢字学、古文書学、民俗学、文化人類学、形質人類学、分子生物学、考古学といった学問のことです。
戦国時代、江戸時代〜幕末〜明治という激動の時代
家を護り、家系を繋げてきたご先祖様
先祖調査を行うと、依頼人(お客様)と先祖のDNAに刻まれている似たもの(例えば職業が通じる)を感じることがあります。不思議なものです。
この仕事が出来て本当に幸せだと感じています。
いわば私のライフワークです。