「コンプライアンス」を考える

  • 2009.01.30 Friday
  • 22:16

企業、経営者、監査法人、公務員、、ここ数年さまざまな不祥事や失態が起こったことにおいてちまたには「コンプライアンス」というコトバが溢れ返っています。

しかしこのコトバ

これを聞くたびに正直その意味がよく分かりません。

通常は、よく法令遵守といわれます。

法令遵守とは、
法令、規定、規則、マニュアル、あるいは広く社会的規範や企業倫理(モラル)を守ることをいいます。

しかし、私はこの法令遵守という4文字を聞いても何かパッときません。

何かにおいてコンプライアンス”“法令遵守というコトバさえ出せば、それで全てが済んでしまうような、くくられてしまうような、静的で、無機質で、血の通っていない、不思議な感覚を覚えます。

法令、規定、規則、マニュアルを守ることなんて当たり前

と思いきや、この目まぐるしくの早い現代において、このコトバを発すると思考が止まってしまうような返って危険な印象、そんな感覚があります。

このコトバを使うとすごくラクです。

逃げ道

何故か?

それで終わってしまうからです。

思考停止です。

規定、規則、マニュアルばかり持ち出すと、それを守るためその細部ばかりに目がいって、背景や本質、社会や環境、流れている時、これらがどっかにいってしまいます。

細部をみるのではなく、

社会的背景、本質、根本的な問題、時代の要請

まずここに目を向けること

こう考えることが初めて、

コンプライアンスの入口に立ったのである

と私は思います。

【景品表示法】旺文社(英検教材)に警告

  • 2009.01.11 Sunday
  • 23:24

平成21年6月2日、公正取引委員会は、株式会社旺文社に対して「旺文社の英検受験用書籍に景品表示法(第4条1項1号の優良誤認)に違反するおそれがある」として、警告を行いました。
※優良誤認:実際よりも著しく優良であると示すこと

以下は、あらましです。

旺文社は、合格実績データを有していないのに、同社英検の予想問題ドリル本の帯に、

英検合格者の80%以上が使っているから、旺文社だけ
が提供できる100%以上の満足

と記載。

英検単熟語CDの包装箱には、

英検合格者80%以上が使っている旺文社の英検書

と記載。

あたかも、英検の合格者の80%以上が当該商品を使用しているかのような表示をした、ということが警告の理由です。

おりしも財団法人日本漢字能力検定協会を巡る背任事件の最中。
財団法人日本英語検定協会については、今回の旺文社による英検教材への不当表示の件には関係ないにしても、タイミング的にいい話ではありません。

旺文社のホームページには、即日で簡単な謝罪文書が載りました。

でも、何でこんなことが起こってしまうのでしょう。

どの会社も内部統制をしっかりしないといけません。

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行政書士萩本勝紀

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